中古物件のリノベーションにかかる費用はどれくらい?
中古物件のリノベーションは、新築よりもコストを抑えて住宅を手に入れられるほか、自由に間取りを決められることから注目を集めています。そこで、本記事では中古物件のリノベーションにかかる費用の目安やコストを抑えるコツ、購入時の注意点についてご紹介します。リノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
中古物件のリノベーションにかかる費用の目安
まずは、中古物件のリノベーションにかかる費用のおおよその目安について見ていきましょう。
中古マンションの場合
一般的な2LDK~3LDKの広さの中古マンションで、水回りも含む内装全体の交換や間取りの変更をともなうリノベーションを行う場合、工事にかかる費用は400~1,000万円程度といわれています。
しかし、中古物件にすでに備え付けられているキッチンやバスルームなどの設備をそのまま活用できるのであれば、300~500万円程度でリノベーション工事を行える場合もあります。
中古一戸建ての場合
中古一戸建てのリノベーションを行う場合、建物の広さなどによって幅はありますが、2LDK~3LDK程度の広さであれば、600~1,200万円程度でフルリノベーションを行うことができるのです。
また、トイレや洗面台、キッチンなど部分的に気になる設備やポイントを複数リノベーションしたいのであれば、400万円程度で抑えられるケースも多いです。
中古物件のリノベーション費用を安く抑える方法
新築購入よりもコストパフォーマンスに優れているのが中古物件のリノベーションの魅力ですが、それでも数百万から数千万円のコストがかかってしまうことも多いため、少しでも費用を安く抑えてリノベーションしたいですよね。
そこで、リノベーション費用を抑えるために知っておきたいポイントについてご紹介します。
できるだけ水回りは既存の位置にする
キッチンやバスルーム、洗面台といった水回りの位置変更は、リノベーション工事の中でもとくに費用がかさんでしまいます。その理由としては、給水配管やガス管などの配管を設備と一緒に移動するためにはさまざまな工程が必要であり、手間がかかる作業だからです。
そのため、水回りは設備を新しいものに交換したり、壁やクロスで印象を変えてみたりするなどして、なるべく既存の位置を活かしてリノベーションを行うことで、費用を安く済ませることができます。
減税・補助金制度を活用する
中古物件の購入に合わせてリノベーションを同時に行うという場合には、住宅ローン減税制度を活用して費用を抑えるのも一つの手段です。ただし、制度には複数の条件があるため、利用する際には自身が対象なのかをしっかりと確認し、余裕を持って準備するのがおすすめです。
また、省エネや耐震などのリフォームを行う際には、条件によって自治体の補助金を利用することもできるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
ワンストップ型のリノベーション会社に工事を依頼する
中古物件のリノベーション工事を依頼する際には、工務店や設計事務所、リノベーション会社、ハウスメーカー、不動産仲介会社などさまざまな選択肢があります。業者によって得意分野や工事にかかる費用がそれぞれ異なってくるため、リノベーションにおいて業者選びは非常に重要です。
大規模なリノベーションを希望し、なおかつ費用も抑えたいというのであれば、ワンストップ型のリノベーション会社に工事を依頼するのがおすすめです。
ワンストップ型リノベーション会社では、不動産仲介から設計・施工に至るまでの工程をすべて一社で完結させることができます。加えて、手数料などの中間コストもかからないことから、工事費用を安く抑え、手間をかけずにリノベーションを行うことが可能です。
リノベーション目的で中古物件を購入する際の注意点
最後に、リノベーション目的で中古物件を購入する際に注意しておきたいポイントについて確認しましょう。
建物の工法・構造を必ずチェックしておく
建物にはツーバイフォー(2×4)やRC(鉄筋コンクリート)造など、それぞれさまざまな工法・構造が採用されています。工法・構造の特性によって、好きなように間取りが変更できない場合や自由度が低くリノベーションに不向きなものもあるため、中古物件をリノベーション目的で購入するという場合には、必ずその建物に採用されている工法・構造を確認するようにしましょう。木造軸組工法やラーメン構造の建物は間取り変更の自由度が高く、リノベーションにも適しているのでおすすめです。
再建築不可物件に注意
再建築不可物件とは、建物を解体して更地にした場合、接道義務などの理由で次にその土地に新しく建物を建築できない物件のことです。リノベーション工事自体を行うことに問題はありませんが、現在の法律上、何らかの理由で建て直したくなった場合に、対応できないといったリスクも考えられます。また、再建築不可物件は住宅ローンを組みにくいといったデメリットもあるため、特別な理由などがない限りなるべく避けるようにしましょう。
まとめ
本記事では、中古物件のリノベーションを検討している方に向け、工事にかかる費用の目安やコストを抑える方法、中古物件購入時の注意点について一挙にご紹介しました。ポイントを押さえ、しっかりと予算を立てておくことでよりお得に中古物件のリノベーションを行うことが可能なので、これから中古物件のリノベーションを行う方や、まだ検討中という方はぜひ今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください!