玄関をバリアフリー化するには?リフォームのポイントをご紹介!
バリアフリーにリフォームする際、玄関周りはとくに工夫が必要です。外出がストレスにならない作りにすることで、家族全員が快適に暮らせます。ここでは、玄関周りのリフォーム例を紹介しているので、住宅に何が必要かを考えてみましょう。また、助成金などお得な制度の解説もしています。バリアフリーリフォームを予定している方は必見です。
もっと安全・便利に!玄関まわりの施工例
玄関周りは意外と危険が潜んでいます。リフォームすることで、身体への負担を軽減し、ストレスのない生活を送れるでしょう。ここでは、具体的な施工例を紹介します。
引き戸の利用
玄関のドアは、開き戸よりも引き戸がおすすめです。とくに車いすを使用する際、開き戸は扉の動きで進行を邪魔してしまいます。引き戸は開けたままの状態をキープできるので、スムーズな介助が可能です。
また、床面にレールを設置しない上吊りタイプであれば、段差をなくせるメリットがあります。価格は10万円~40万円と幅広く、あらゆる機能性が揃っているので選んでみましょう。設置にかかる日数は最短1日で、すぐに利用できます。
階段や段差に手すりをつける
玄関周りに階段や、大きな段差がある住宅は多くあります。その場合、段差がある場所に手すりをつけると安心です。足腰の負担を軽くしながら、転倒防止にもなります。荷物をもっているときや、杖をついているときも安心です。
10万円~20万円ほどかかりますが、補助金が対象となる施工なので1割負担で済みます。設置する距離が長くなることで料金が増しますが、補助金を上手く利用するとよいでしょう。
スロープ仕様にして段差解消
車いすを利用している方は、スロープでの段差解消がおすすめです。緩やかな傾斜にすることで、車いす利用者と介助者ともに安心感ある移動ができます。車いすのタイヤが溝にハマる危険性をなくし、段差による揺れの不快感もありません。
スロープの設置には面積が必要なため、玄関周りにゆとりがある場合は積極的に取り入れましょう。費用は6万円~15万円程度になり、施工期間は約1週間です。
機能性床材
滑りにくい素材を使うことで、転倒防止に役立ちます。雨が降っても水はけのよいものであれば、滑りにくくなるので安心です。コンクリートブロックを使うとよいでしょう。家族全員の移動が安全になるので使用価値はあります。
価格は1㎡あたり3千円~5万円と幅広く、機能性だけではなくデザイン性も豊富です。
バリアフリー化するなら補助金制度・減税措置を利用しよう
介護目的で住宅のリフォームをする場合、助成金制度があるので上手に利用しましょう。以下は、具体的な制度や対象工事などを解説しています。
高齢者住宅改修費用助成制度
高齢者住宅改修費用助成制度とは介護保険による補助金です。住宅をバリアフリー化するために、施工費の9割分が支給されます。施工費の上限は20万円なので、最大18万円が補助されてお得です。要介護・要支援と認定を受けた場合に限り利用ができます。
リフォームしたい場合は、まず認定の申請をするとよいでしょう。また、施工箇所の条件もあるので、注意が必要です。手すりの設置・段差解消・床材変更・ドア交換は対象内容なので、積極的にリフォームしましょう。
長期優良住宅化のリフォーム
機能性に特化した長期優良住宅は、性能向上リフォームに補助金が出る場合があります。
ただし、バリアフリー化の施工のみでは対象にならないので注意が必要です。耐震や断熱性に対する施工をともにする場合は、補助対象になるかもしれません。同じタイミングで行う場合は、補助金が支給されるかを確認してみましょう。
地方自治体の補助制度
自治体ごとに、住宅のバリアフリー化に対して補助制度を設けていることがあります。地域ごとに内容は異なるので必ず確認してみましょう。おもに、手すりの設置や段差解消に対して補助金支給がされています。
大分市であれば一戸あたり30万円を上限としており、対象であればとてもお得です。各自治体で申請期限が定められているので、リフォームするタイミングを考える必要があります。
リフォーム業者を選ぶ際に注意したいこと
リフォームをするにあたり、どの施工が必要であるかを具体的に見極めなければなりません。そこで、リフォーム業者の知識や経験値は重要です。ここでは、上手にリフォーム業者を選ぶコツを紹介します。
ケアマネージャーからの紹介
担当のケアマネージャーがいる場合、リフォーム業者を紹介してもらうと安心です。
バリアフリーに詳しい業者であることは間違いないので、納得のいく施工ができます。さらに、補助金の申請書類を任せられることもメリットです。ケアマネージャーは介助のあらゆる面で頼りになる存在なので相談してみましょう。
実績豊富な業者を選ぶ
バリアフリーリフォームが得意な業者を探してみましょう。ホームページで実際の施工を紹介していたり、施工件数を記載していたりする場合は信頼できます。また、助成金について詳しく説明できる業者も安心です。口コミなどを調べて、何社か比較してみましょう。
まとめ
住宅のバリアフリー化に向けて、玄関周りは優先すべき箇所です。外出しやすい環境であれば負担をなくし、身体の機能を維持することができます。また、積極的に動く気持ちが衰えないことで、ストレス解消にもなるでしょう。
家族全員が安心感をもって暮らせることが魅力です。大分ではリフォーム会社が多数あります。高齢化社会の中で、バリアフリー施工を得意とする業者も増えているので理想の業者が見つかるでしょう。住み心地のよい住宅は、日々の幸福度が上がります。