フローリングのリフォームをしよう!メリットや貼り方の種類について

公開日:2023/11/15  最終更新日:2023/11/01

フローリング

近年、昔ながらの畳より掃除や手入れがしやすいフローリングの床を選ぶ人が増えています。子どもや年配の人がいる家庭でも、フローリングであれば心置きなく過ごせます。この記事ではフローリングのメリットや種類について詳しく解説していくので、フローリングへの貼り替えを考えている人にとって必見の内容となっています。

フローリングの貼り替えを行うメリット

木材を使用したフローリングは、畳とは違いメンテナンスしやすい床です。大きな段差が生じないため、小さな子どもや年配の人がいる家庭でも心置きなく過ごせるでしょう。ここでは、フローリングの基本的な知識とともに貼り替えのメリット・デメリットを解説します。

フローリングの種類

まずは、フローリングの種類です。フローリングにはオークやヒノキなどの天然木材を使用した「無垢フローリング」と、いくつかの木材を使用した「複合フローリング」の2種類があります。

天然木材をそのまま利用した「無垢フローリング」の床は、温かな木のぬくもりが感じられるとともに調湿効果や調温効果が優れています。年月が経つほど味わいが出てくるのも「無垢フローリング」の特徴です。

それに対し「複合フローリング」は、異なる木材を合わせた合板上に木目調の板を貼り付けたものです。加工の幅が広い「複合フローリング」にすれば調湿効果や調温効果だけではなく、防水効果や遮音効果が優れた床にできるでしょう。

次に、フローリング貼り替えのメリットとデメリットについて解説します。フローリングの貼り替えのメリットは、段差の軽減と下地の確認ができる点です。それぞれについても詳しく解説します。

メリット:段差の軽減

小さな子どもや年配の人は、小さな段差でも転びやすいもの。場合によっては、ケガや事故を引き起こしてしまうでしょう。その点、フローリングの床にすれば段差が生じることがありません。フローリングの床は、住宅のバリアフリーに一役買ってくれます。

メリット:下地の確認

フローリングへの貼り替えを行えば、下地の確認もできます。長年経っている住宅の下地は、シロアリの被害を受けたり腐食していたりすることも多いです。貼り替えを行うときに下地をしっかりと確認すれば、リフォームとともに家のメンテナンスもできます。フローリングへの貼り替えは、住宅自体の劣化予防にもなります。

フローリングの貼り替えを行うデメリット

フローリングの貼り替えにはデメリットもあります。

費用がかかる

住宅のリフォームにはある程度費用がかかります。フローリングの貼り替えは知識や技術が必要なため、施工会社へ依頼しなければいけません。広い範囲での貼り替えであれば、費用も高額になるでしょう。

また、貼り替えの際には施工代だけではなく処分費用もかかります。費用を抑えるためにも、貼り替え依頼時には複数の施工会社を比較し、必ず見積書をもらうようにしてください。

工期がかかる

数部屋のフローリングの貼り替えは、一日で行うことは難しいです。下地が劣化していれば補修も行わなければならず、工期も長くなるでしょう。キッチンやリビングなど頻繁に利用する部屋の貼り替えは、生活に影響を与えることも多いです。また、家具や荷物の移動もしなければいけません。

貼り替えにかかる費用は?

実際にフローリングの貼り替えには、いくら位の費用がかかるのでしょうか。フローリングの貼り方にはいくつかの種類がありますが、基本的な「定尺貼り」や「乱尺貼り」であれば、6〜8畳で10〜13万円ほどです。

一部屋であれば、貼り替えも半日〜1日程度で終わります。木材を斜めに貼っていく「斜め貼り」の場合、6〜8畳で12〜15万円ほどになります。工期も数日かかるでしょう。

木材を重ね合わせて貼っていく「ヘリンボーン貼り」の場合工期も1週間ほどかかり、費用も20万円以上になることが多いです。特殊な貼り方であれば、さらに費用も高くなります。

フローリングの貼り方には種類がある

フローリングの貼り方によって、部屋の雰囲気も変わるもの。最後に、フローリングの貼り方の7つの種類を紹介します。

定尺貼り

最も基本的なフローリングの貼り方が定尺貼りです。定尺貼りは床に対して平行、もしくは垂直方向に長さが同じ木材を貼っていく方法です。継ぎ目が規則正しく並んでいるので、全体的にすっきりとした印象になるでしょう。施工業者によって質のばらつきが出ないのも、定尺貼りのメリットのひとつです。

乱尺貼り

乱尺貼りも、多くの家庭で取り入れられるフローリングの貼り方です。定尺針は同じ長さの木材を使用しますが、乱尺貼りは異なる長さの木材を使用するのが特徴です。

乱尺貼りは木材の長さを揃えなくてもよいため、定尺針よりも費用が安くなることもあります。

斜め貼り

斜め貼りは、その名の通り木材を斜めに貼っていく方法です。貼る角度によっては、部屋に奥行きを出せます。部屋ごとに角度を変えれば、部屋の差別化にもつながるでしょう。

ヘリンボーン貼り

ヘリンボーン貼りは、V字型に90度カットした木材を貼り合わせていく方法です。独特なデザインの床は、ほかの家庭とは違う個性的な空間を演出してくれるでしょう。

フレンチヘリンボーン貼り

フレンチヘリンボーン貼りは、90度ではなく45度の木材をV字型に貼り合わせていく方法です。

従来のヘリンボーン貼りの床より、ややシャープな印象になります。狭い部屋の床をフレンチヘリンボーン貼りにすれば、幅広い奥行きも感じられるようになるでしょう。

まとめ

フローリングのリフォームは、快適な生活だけではなく住宅のメンテナンスや家族の安全にも役立ちます。後悔しないためにも、依頼する施工業者はしっかりと選ぶようにしましょう。事前に自分が希望する貼り方を理解しておくことも大切です。

お気に入りのフローリングの床は、日々の生活を豊かにしてくれます。そのため、この記事を参考にしながら、フローリングリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

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