マンションのリノベーションにはどれくらいかかる?費用について解説!
最近はリノベーションが流行しています。古民家や使われなくなった施設をリノベーションして再利用することで、ビジネスで活用する事例も増えてきました。新築マンションを購入するよりも価格が抑えられて、自分の好きなように内装できる魅力がありますが、いくつか注意点もあるので確認していきましょう。
リノベーションをするメリット
2つのメリットを紹介します。
自分の好きな内装にできる
新築マンションでも、自分の好きな設備を備え付けられたり、壁やドアの色を好きな色にできたりしますが、やや制限があります。それとは違い、中古マンションをリノベーションするときは、自分の好きな内装にできます。
DIYが好きな人は、電気系統や水回り設備などの大まかな部分は業者に依頼して、机、椅子、棚などは自分で制作するのも良いでしょう。照明器具にこだわることもできますし、床と壁を同じ色で統一することもできます。自由度が高いので、自分の理想を叶えられます。
物件の費用を抑えられる
新築マンションを購入するより価格が安いのが魅力です。築年数が浅い物件よりも築年数が長い物件のほうが価格は抑えられます。
2018年の首都圏の不動産流通市場によると、築年数が0~5年の中古マンションの価格相場は5,411万円です。築年数が6~10年の中古マンションの価格相場は4,602万円です。築年数が11~15年の中古マンションの価格相場は4,242万円です。
築年数が16~20年の中古マンションの価格相場は3,716万円です。築年数が21~25年の中古マンションの価格相場は2,528万円です。築年数が26~30年の中古マンションの価格相場は1,697万円です。
このように、築年数が経過するとともに価格は低下していきますが、築年数が20年を過ぎると価格の低下が緩やかになります。価格が安ければ安いほど良いのかもしれませんが、築年数が長すぎると安全の部分で不安があります。ですから、築年数が20年前後で中古マンションをリノベーションするのが良いでしょう。
間取り変更は可能?リノベーションにかかる費用とは
間取り変更は、建物の構造によりできない場合があります。
マンションの場合は制限がある場合がある
専有部分はリノベーションできますが、共用部にあたる外壁の色を変えたり模様を入れたりすることはできません。また、専有部分とはいえ制限がある場合があります。
窓、玄関扉、バルコニー
マンションでは、窓、玄関扉、バルコニーは共用部になります。そのため、リノベーションしたいときは事前に管理会社に確認しましょう。
一般的に、外から見えない部分はリノベーション可能です。たとえば、玄関扉の内部が共用廊下から見えない場合は塗装することやシールを貼れます。そして、すぐに移動できるものであればバルコニーに椅子や机を置いても構いません。
ただし、すぐに移動することが難しい置物や重量物などは、火災や地震などが発生したときにすぐに避難できなくなる可能性があるので置けなくなっていることがほとんどです。こちらも管理会社に確認するか、賃貸契約書の内容を確認しましょう。
水回り設備
浴室、洗面台、キッチン、トイレなどの水回り設備を移動させるのは、配管の位置により難しい場合があります。水回り設備を移動させた場合、配管の傾斜が高くなるので、今までよりも段差が高くなることが予想されます。
また、コストアップに繋がってしまい、工事期間が長くなってしまいます。どうしても水回り設備の位置にこだわりたい人は、理想の水回り設備になっている中古マンションを購入するようにしましょう。
壁と天井
構造にもよりますが、間取り変更が難しい場合があります。柱と梁で建物を支えている工法と、壁で建物を支えている工法のいずれかが採用されていますが、壁で建物を支えている工法の場合は壁を取り払うことができません。間取り変更を希望する場合は、物件探しのときに構造を確認することも忘れないようにしましょう。
内容により費用が異なる
リノベーション費用の平均はおよそ516万9,000円です。事実、新築マンションを購入するときより価格は抑えられますが、入居するまでに時間を要することや、マンションによってはリノベーションに制約を受けることがあるので認識しておきましょう。また、内容により費用は異なります。
中古マンションをリノベーションして費用を抑えよう
室内の一部をリノベーションした事例と、フルリノベーションした事例を紹介します。
間取りを元のままリノベーションした事例
およそ600万円の費用でリノベーションしました。間取りは元の状態のまま、海外製のキッチンを取り入れ、カウンターキッチンに変更しました。
フルリノベーションした事例
およそ1,200万円の費用でフルリノベーションしました。間取りを変更してリビングを広くしました。また、費用を抑えるために、生活に必要な家具はDIYにしました。
まとめ
マンションは共同生活する場所なので、近隣住民に迷惑をかけないようにリノベーションしましょう。専有部分はリノベーション可能ですが、マンションによっては不可の場合もあります。
後から修繕費用を請求されないようにしましょう。事前に管理会社に確認しておくことでトラブルを防止できます。自分の理想の住まいを実現するためにも計画的にリノベーションしていきましょう。