小上がり和室の魅力とリフォームのポイント

公開日:2024/11/15  最終更新日:2024/10/01

和室

小上がり和室は、リビングに取り入れられることが多く、床面に高さを設けた和室のことを指します。ここでは、小上がり和室のメリットやデメリット、さらには設計時に気をつけたいポイントについて詳しく解説します。小上がりをリフォームで手に入れたい方は必見の内容のため、ぜひ最後までご覧ください。

リフォームで小上がり和室を作るメリット

小上がり和室には、実用性と美的な要素が融合した多くのメリットがあります。

リビングの一角に設置することで、家族全員が快適に過ごせる空間を作り上げることができます。

コミュニケーションの場としての役割

小上がり和室は、リビングや台所に隣接して設置されることが多く、家族全員が集まりやすい場所となります。

例えば、和室でくつろぎながら台所で料理をする家族と会話を交わしたり、リビングにいる家族とのコミュニケーションを取りやすいです。空間を分けることなく、緩やかなつながりを保ちながら、それぞれが異なる活動を行える点は大きな魅力です。

収納スペースの確保

床面に高さを持たせることで、下部に収納スペースを作り出すことができます。

この収納スペースは、日常的に使わない物や季節ごとのアイテムを収納するのに最適です。和室に馴染む畳の下に引き出しを設置したり、フタ付きの収納スペースを作ることで、見た目を損なわずに収納力を高めることが可能です。

限られたスペースを有効活用できるため、小さなリビングでも機能性を維持したまま美しい空間を保てます。

段差の活用とくつろぎの場

小上がり和室の特徴である段差は、立体感を生むだけでなく、家族が座ってくつろぐ場所としても機能します。

床に直接座ることなく、段差に腰掛けてリラックスできるため、ちょっとした休憩スペースとしても活躍します。また、布団を敷いてベッド代わりにすることも可能です。簡易的な寝室としても利用できる点が、小上がり和室の多機能性を示しています。

床面が通常より高いため冷えにくく、寝転んでも地べたのような冷たさや不快感が少ないというのも嬉しいポイントです。

リビングのゴミやほこりが入りにくい

リビングと小上がり和室との間に段差があることで、リビングのゴミやほこりが和室に入り込みにくくなります。

これにより、和室の清潔感を保ちやすくなり、掃除の手間も軽減されます。特に小さな子供やペットがいる家庭では、この点が重要なメリットとなるでしょう。

リフォームで小上がり和室を作るデメリット

一方で、小上がり和室にはいくつかのデメリットもあります。

リビングのレイアウトや家族構成によっては、導入を慎重に検討する必要があるかもしれません。

バリアフリーに向かない

小上がり和室は段差があるため、バリアフリーの観点から見るとデメリットとなります。

高齢者や足腰に負担がかかりやすい方にとっては段差は移動の妨げとなり、転倒などのリスクも伴います。そのため、バリアフリーを優先したい家庭では、段差をつけない選択肢を考えねばなりません。

幼い子供がいる場合は注意が必要

幼い子供がいる家庭では、段差によるケガのリスクを考慮する必要があります。

子供は元気に走り回ることが多く、段差に気付かず転んでしまう可能性があります。このため、子供が小さな間は、安全対策を講じるか、段差を避ける設計をしなければなりません。

リビングが狭く見える可能性

小上がり和室をリビングに設置することで、リビング全体の広さが制限され、狭く見えることがあります。

特にリビングのスペースが限られている場合、小上がり部分が圧迫感を与えて開放感が損なわれかねません。リビングの広さや天井の高さを十分に考慮し、バランスの取れたレイアウトを心がけることが重要です。

リフォームで小上がり和室を作るポイント

小上がり和室を作る際には、いくつかのポイントに注意することで、より快適で機能的な空間を作り上げることができます。

広さや高さ、収納の配置など、実際に使用する際の利便性を考慮した設計が重要です。

広さの選定

小上がり和室の広さとしては、3畳・4.5畳・6畳が一般的に人気です。

使用目的や家族の人数、リビングの広さに応じて、適切な広さを選ぶことがポイントです。3畳ほどのスペースであれば、簡易的な休憩スペースとして十分機能します。6畳あれば、より多用途に使用でき、複数人が同時に利用できる広々とした和室を作り出すことが可能です。

間仕切りの有無

小上がり和室は、リビングと一続きで使う場合が多いです。

しかし場合によっては間仕切りを付けることも検討すべきです。例えば、引き戸や障子を使って、和室を完全に独立させるのはその一例です。リビングの延長としてだけでなく、ゲストルームや静かなプライベートスペースとしても利用できるようになります。

段差の高さ

小上がり和室の段差は、30〜40cmが最もバランスが良いとされています。

この高さは、収納スペースを十分に確保しながら、座ってくつろぐのにも適した高さです。高さが低すぎると収納スペースが限られてしまいます。しかし、逆に高すぎると使い勝手が悪くなるため、リビングとの調和を考えて設計することが大切です。

天井と身長のバランス

小上がり和室を設置する際には、天井の高さにも配慮が必要です。

特に天井が低いリビングの場合、小上がり和室の段差によって天井がさらに低く感じられ、圧迫感が生まれることがあります。リビング全体の天井高と身長のバランスを考え、快適な空間を維持するようにしましょう。

リフォームで小上がり和室を作る費用の相場

小上がり和室を作る際の費用は、広さや仕様によって異なりますが、一般的には10~30万円程度が相場です。

素材や設計の複雑さ、収納の有無などが費用に影響を与えるため、予算に応じた計画を立てることが重要です。

まとめ

小上がりを作ると空間に立体感が生まれ、奥行きのある魅力的なスペースが作り出されます。どのようなテイストのインテリアにもなじむため、リフォームの際に人気が高い追加設備です。自宅のリフォームで小上がりを検討する際には、高さや広さ、バランスなどをよく考えて導入しましょう。間取りや用途にぴったり合った小上がりリフォームをすれば、快適な生活を手に入れられます。

 

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